イースターとは?由来や何をする日かわかりやすく解説!

イースターとは?由来や何をする日かわかりやすく解説!

日本でもテーマパークでイベントが開催されるなど、徐々に浸透してきている「イースター」ですが、具体的にどのようなことをするのか・どのような日なのかわからないという方も少なくないでしょう。

この記事では、イースターの起源やシンボルのほか、楽しみ方やよく食べられる料理・食べ物も紹介します。今年のイースターは今までと少し違う方法で楽しみたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

イースターとは

日本ではまだクリスマスの方がポピュラーですが、イースターはキリスト教圏ではクリスマスより盛大に祝われることが多い祝日です。

まずはイースターがどのような日なのか詳しくみていきましょう。

イースターの起源

イースターは、キリストがゴルゴダの丘で磔にされた3日後に復活したことを祝うキリスト教の祝日です。「復活祭」とも呼ばれ、国によっては学校が数週間休みになることもあります。

人々に教えを説いて回っていたイエス・キリストは、ユダの裏切りによって十字架に磔にされて処刑されてしまいます。その際、キリストは弟子たちに「処刑後3日よみがえる」と言い遺し、処刑の3日後に言葉どおり復活を遂げます。これがイースターの起源です。

キリストの復活祭がなぜ「イースター」と呼ばれるのかは諸説ありますが、有力なのがゲルマン神話の春の女神「エオストレ」の名にちなむという説です。春は、あらゆるものが冬の眠りから覚め、躍動を始めます。そのイメージがキリストの復活と結びつき、いつしか「イースター」として祝われるようになったといわれています。

西洋ではクリスマスよりも盛大に祝われる

イースターは、キリスト教においてとても重要な祭日で、国によってはキリストの生誕を祝うクリスマスよりも盛大に祝われます。

チョコレートで有名なベルギーでは、製菓店の年間売り上げ額の半分はイースター期間の売り上げといわれるほどです。この時期は街中がチョコレートの香りに包まれます。

2024年のイースターは3月31日

イースターは、毎年固定の日ではなく、暦によって移動する「移動祝祭日」です。毎年、春分の日の後に迎える最初の満月の次の日曜日と決められています。

この決まりに照らし合わせると、2024年のイースターは3月31日、2025年のイースターは4月20日です。

イースターのシンボル

ここからはイースターの重要なシンボルを紹介しましょう。イースターのシンボルは国によって微妙に異なりますが、共通するのが次の2つです。

キリストの復活を象徴する「卵」

イースターに欠かせないシンボルが、キリストの復活を象徴する「卵(イースターエッグ)」です。卵がイースターのシンボルになった理由は諸説ありますが、マグダラのマリアに由来するものが広く知られています。

イエス・キリストが処刑された後、信徒の一人であったマグダラのマリアが皇帝に卵を献上し「3日後にキリストは復活する」と告げました。すると皇帝は「そのようなことは、白い卵が赤くなるような(ありえない)ことだ」と取り合いませんでした。

しかし、その瞬間、献上された白い卵が真っ赤に染まったため、卵がキリストの血と復活の象徴になったといわれています。

豊穣と繁栄のシンボル「うさぎ」

「うさぎ(イースターバニー)」もまたイースターに欠かせないシンボルです。うさぎは多産であることから、古くから豊穣や繁栄のシンボルとして親しまれてきました。

このうさぎは、イースターエッグをはじめとしたプレゼントを子どものいる家に届けてくれるとも言われています。

イースターの語源になったゲルマン神話の春の女神「エオストレ」は、野うさぎを抱えた姿で描かれることが少なくありません。そのことから、うさぎもイースターのシンボルとされるようになりました。

イースターの楽しみ方

ここからは、イースターの楽しみ方を紹介します。いつもと違うイースターを過ごしたい・春の訪れを皆でお祝いしたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

部屋の中をイースターモチーフで飾り付ける

いつもと違うイースターを楽しみたいなら、部屋の中をイースターモチーフで飾り付けてみましょう。海外では、バレンタインが終わるとイースターの飾り付けを始める家庭が多いといわれています。

イースターエッグやイースターバニーなどのモチーフ以外にも、春らしいパステルカラーのデコレーションで飾り付ければ、一気に気分も春めいてくるでしょう。

卵や肉を使ったイースター料理を食べる

卵や肉を使ったイースター料理を食べるのもおすすめです。キリストの復活の象徴である卵のほか、昔から神への捧げものとされるラムを使った料理が広く食べられています。

代表的なメニューを紹介しましょう。

デビルドエッグ

デビルドエッグは、ゆで卵の黄身をくりぬき、ピクルスやマスタードなどと和えて白身に盛りつけた卵料理です。ピリッとしたマスタードの刺激から「デビル(悪魔)」という名前が付いたといわれています。ゆで卵と調味料があれば簡単に作れるので、料理が苦手な人もチャレンジしやすいでしょう。

黄身に混ぜ込む具材や調味料を変えれば、さまざまなアレンジも楽しめるのでパーティーのおもてなしメニューにぴったりです。

ローストラム

ローストラムは、イギリスで伝統的に食べられているイースター料理です。

ラムは独特の臭みがあるので、ローズマリーやミントなどのハーブをふんだんに使って調理します。最近は日本のスーパーでも新鮮なラム肉が手に入るので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ホットクロスバンズ

ホットクロスバンズは、イギリスで食べられている菓子パンです。表面に十字の模様が入っていることから、キリストが磔にされた日に食べるのが伝統とされています。スパイスやドライフルーツを使ったリッチな味わいが特徴で、朝食にもぴったりです。

イースター前の金曜日に焼いたホットクロスバンズには、魔除けや幸運を呼び込む、2つに割って食べると友情が続くなどさまざまな言い伝えがあります。

イースターキッシュ

フランスのロレーヌ地方発祥の料理「キッシュ」もイースターに食べられることが多い料理です。ベーコンとチーズなどの具材に、たっぷりの卵を加えて作ります。

日本ではタルト生地を使ったキッシュがポピュラーですが、本場フランスではフランスパンを使ったキッシュも人気です。簡単に作れて、いろいろなアレンジが楽しめるので、イースターパーティーの主役メニューにもおすすめです。

卵を使って工作やゲームにチャレンジする

子どもたちとイースターパーティーをするなら、卵を使った工作やゲームにチャレンジするのもよいでしょう。どれも簡単なものなので、パーティーが盛り上がること請け合いです。

イースターエッグペイント

西洋では、イースターに飾る卵の飾りを手作りする家庭が少なくありません。イースターパーティーをするなら、卵を使った飾り作りチャレンジしてみましょう。

卵の底に穴を開けて黄身と白身を出したら、殻の中を洗って乾燥させます。卵がしっかり乾いたら、クレヨンや絵の具、ペイントマーカーなどで絵付けしましょう。

デコレーションの決まりはないので、自由な発想で絵付けしましょう。絵付けが終わったイースターエッグは、籠に入れて飾ったり、エッグハントに使ったりするのがおすすめです。

イースターエッグロール

イースターエッグロールは、イースターに行われる伝統的なゲームです。キリストが復活したときに、自分の墓の上に乗っていた岩を転がしたことが由来とされています。

ルールは地域によって少しずつ異なりますが、基本はイースターエッグやゆで卵を長い柄のスプーンで転がす、といたってシンプルです。アメリカのホワイトハウスでは、伝統的に大統領も参加してイースターエッグロールの催しが行われています。

イースターエッグハント

イースターエッグハントは、夜中にイースターバニーが運んで家の中に隠していったイースターエッグをみんなで探すゲームです。西洋では子どもたちが最も楽しみにしているイースターのイベントといっても過言ではなく、この時だけは家の中を走り回っても大騒ぎしても構わないといわれています。

もともとはゆで卵を使って行われていましたが、最近は卵型のケースに景品を入れたものや、エッグチョコなどを使って行われることが多いようです。

エッグレース

エッグレースは、スプーンに卵を乗せてゴールまで走り、そのタイムを競うゲームです。運動会などでやったことがある人もいるかもしれません。スプーンだけでなくおたまや鍋の蓋などを使ったり、団体戦やリレー形式にしたり、ルールをアレンジして老若男女で楽しめるゲームです。

パーティーでお菓子やカードを交換する

イースターのパーティーを開催したら、ぜひお菓子やカードを交換しましょう。

卵やうさぎを象ったお菓子やカラフルなカードに春の訪れを祝うメッセージを込めて交換すれば、より忘れられないイースターが過ごせるはずです。

イースターでチョコレートを食べる理由は?

イースターに卵型のチョコレートが食べられるようになったのは、チョコレートでできたイースターエッグが広まったからだといわれています。

1830年代になると金型やカカオペーストを扱う新しい技術が発達したため、それまでなかった卵型のチョコレートが作れるようになりました。それまではイースターエッグといえば生卵かゆで卵でしたが、徐々にチョコレート製のイースターエッグが人気を博し、現在のように広く食べられるようになったとされています。

最近は、大きなチョコレートのなかにガナッシュなどを詰めたリッチな味わいのものから、かわいらしい景品を詰めた遊び心あふれるものまで、さまざまな卵型チョコが発売されています。


ベルギーから輸入したチョコレートを販売する「ボナペティボン神楽坂」でも、イースターにぴったりの商品を数多く取り揃えていますので、ぜひご賞味ください。

まとめ

欧米に比べると日本ではまだ広く知られていないイースターは、キリストの復活と春の訪れを祝うお祭りです。この機会に、イースターもお祝いしてみてはいかがでしょうか。

イースターのお祝いには、卵やうさぎモチーフのデコレーションやお菓子が欠かせません。

ボナペティボン神楽坂では、イースターのお祝いにぴったりのさまざまなお菓子を多数取り揃えています。ベルギーの老舗ショコラトリーから輸入したチョコレートのほか、ここでしか買えないスイーツもございますので、ぜひご賞味いただけますと幸いです。

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